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【自腹インプレ】Sim Works x NITTO To Smile Bar:サイクル野郎による、サイクル野郎のためのハンドルバー

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【自腹インプレ】Sim Works x NITTO To Smile Bar:サイクル野郎による、サイクル野郎のためのハンドルバー
2016_01_25_8899

Surly の Cross Check に乗り始めてはや5年。そろそろ完成車状態から付いている Salsa Moto Ace Bell-Lapバーを交換したいなぁと思いつつ、なかなか「これ!」というハンドルが見つからずはや数年……。
ですが昨年、ついに「これ!」なハンドルが現れたのです。Sim Works by NITTO の To Smile Bar。キタコレ!

僕の自転車の付き合い方としては普段の街乗りから週末のサイクリング、そしてたまのバイクパッキングといった感じなのですが、ダートを走るのも大好きで、バイクパッキングもなるべくトレイルやジープロードを走りたいのです。ですが Moto Ace Bell-Lapバーは個人的には下ハンが持ちにくく、ダートの下り道などでは結構怖い。ならばMTB系のフラットなハンドルに交換してしまおうかと思ったりもしたのですが、公道をロングライドする場合はやっぱりドロップハンドルの方が何かと具合がいいし、シフターやブレーキレバーも総取り替えになっちゃうし、イマイチ踏み出せないでいたのです。

この角度から見ると開き具合がよくわかる。

この角度から見ると開き具合がよくわかる。


そんななか現れた To Smile Bar は、一言でいえば通常のドロップバーをハの字に開いたような形状のマウンテンドロップ・バー。ハの字の形状のためダートの下りも車体を押さえやすく、バイクパッキング用ハンドルバー・バッグとの相性も良さそうな点がまず気になりました。同様のハンドルには同じく Sim Works by NITTO の Smile Bar が以前からありましたが、それよりも直線部分が長い(実際に比べたわけではないので写真から受ける印象です)のでトップも握りやすそうだし、ドロップが浅いので下ハンの利用機会も増えそう(Moto Ace Bell-Lap ではほとんど下ハンを使っていなかった)。そしてさらに決定打になったのが、Sim Worksのサイトに書かれたこの文章。

「より遠くへ。荒野をひた走るツアラーの顔は険しく、深く刻まれた皺のそれぞれは砂埃にまみれている。誰の為に、何の為に。それがやはり、とびきり冷えたビールにありつけたあの瞬間の為ならば、その時は意味もなく笑ってしまうべきだ。新しいこのトゥスマイルバーは、そんな愛すべきサイクル野郎の為につくられたドロップバー」。

Yeahその通り! 僕も砂埃にまみれて荒野をひた走りたいのです(そういえば、Cross Check を買ったときも Surly のサイトの説明文にやられて決めたんだっけ……)。そんなわけでポチッとした To Smile Bar を、早速愛車 Cross Check にインストールしてみました。印象は「良い!」。

横から見るとこんな感じ。下ハンも握りやすいしバーコンとの相性も○。

横から見るとこんな感じ。下ハンも握りやすいしバーコンとの相性も○。


懸念していたハの字の形状には違和感はまったくなく、ドロップ形状も絶妙なので下ハンを握った時にブレーキを引けるポイントが増えて、乗車ポジションのバリエーションが増えました。さらにドロップが浅めなので、これまでは長い下り坂で制動力が必要な時くらいしか使わなかった下ハンを、街を流す時にも持つようになりました。

そうなれば当然ダートも走ってみたくなり、近所の雑木林に行ってみました。これまでダートの下りでは制動力が欲しいので下ハンを持つのですが、それだと前傾になり過ぎ、さらに揺れる車体を抑えきれないという問題があったのですが、To Smile Bar は自然な姿勢で下ハンを持てるので恐怖感もあまりなく、ハの字形状のおかげでバイクコントロールもしやすい印象です。シクロバイクで走れるトレイルなら、これで充分なんとかなりそう。その後、伊豆大島で一泊二日のバイクパッキングをしましたが、ロングライドでもハンドル各部がそれぞれ握りやすいので、疲労軽減にも大いに役立ったと思います。

恥ずかしながら我が愛車・黒亀号の全体像。特段自慢できるようなカスタムはしておりません!

恥ずかしながら我が愛車・黒亀号の全体像。特段自慢できるようなカスタムはしておりません!


ここまで書いてみて、Sim Works からお金をもらったわけでもない(自腹で購入してます!)のに褒めすぎでなんだか気持ち悪いなあと思うのでいま欠点を考えてみましたが、とくにないなぁ……。バイクはポジションがほんの数センチ変わるだけで乗り心地が大きく変わるので、その多くのパーセンテージを占めるハンドルバー設計は非常に繊細な世界だと思うのですが、初めて Sim Works by NITTO のプロダクトに触れてみて、とても考え抜かれたデザインを感じました。本当にバイクのことが好きでたまらなくて、そのことばかり考えている人が作ったハンドルなんだろうなぁ……。バイクやアウトドアのギアに限らずプロダクトを手に入れるなら、そういう人が作った、そういうものを手に入れたいですよね。
製品名
To Smile Bar
価格
¥7,400(税別)
メーカー
Sim Works by NITTO

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